ビフィズス菌と乳酸菌って何がどう違うの?

乳酸菌とビフィズス菌を比較

最近流行りの「腸内フローラ」という言葉。善玉菌悪玉菌、あるいはヤセ菌デブ菌という言葉もよく耳にするようになりました。

でも、このような善玉菌悪玉菌ヤセ菌デブ菌を理解している方は、あまり多くないのではないでしょうか。

例えば、乳酸菌やビフィズス菌は、善玉菌や悪玉菌と密接な関係があるのですが、
腸内環境にヨーグルトが良いらしいので、ヨーグルトを摂るようにしています。乳酸菌とかビフィズス菌とか書いてはあるのですが、何がどう違うのか良く分からなくて…”

という方が多いようです。

腸内フローラや善玉菌・悪玉菌については、こちらでお話しているので、ここでは、乳酸菌ビフィズス菌の違いについてお話したいと思います。

 

腸内フローラ、善玉菌・悪玉菌のおさらい

口から摂取した食べ物は、口 -> 食道 -> 胃 -> 十二指腸 -> 小腸 -> 大腸 を通り、肛門から排出されます。消化器官と言われており、1本の管で繋がっています。

口から摂取した食べ物は、胃液や胆汁・膵液で分解され、その栄養素の殆どは小腸で、水分は大腸で吸収されます。

大腸では排便の調整も行われており、大腸の機能が上手く作用しないと下痢や便秘を招いてしまいます。

小腸や大腸には、たくさんの菌が棲みついており、その姿がお花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれているわけですが、この菌には、善玉菌悪玉菌、そしてどっちつかずの日和見菌があります。

善玉菌は、消化吸収を助けたり、病気に対する抵抗力を付けるためには欠かせない菌。

一方の悪玉菌は、有害な働き(炎症をおこしたり便秘を招いたりなど)をする菌。

日和見菌は、善玉菌悪玉菌のどちらにも属さないどっちつかずの菌ですが、腸内環境の状況に応じて、善玉菌の方になびいたり、悪玉菌の方になびいたり。

腸内環境では、善玉菌:20%、悪玉菌:10%、日和見菌:70%が理想と言われているようです。
(出典:健康長寿ネット

乳酸菌って何?

乳酸菌という名称は、分類学的に厳格に定義されているものはなく、「糖を分解して50%以上の乳酸を作り出す菌の総称」というように言われています。

ある一種類の特定の細菌を指すわけではなく、現在までに250種類以上の菌が、乳酸菌として正式に認められているようです。
(引用:“乳酸菌”って、どんな菌?-分かりやすい基礎講座-(その1))

 

乳酸菌は、いくつかに分類することができ、菌の形から分類すると、

  • 乳酸球菌(球状のもの)
  • 乳酸桿菌(棒状のもの)

と分類できますし、酸素のあるなしで生育できるか否かで分類すると、

  • 酸素のあるなしに関わらず増殖できる、乳酸球菌乳酸桿菌
  • 酸素のあるところでは殆ど生育できないビフィズス菌

また、

  • 腸に棲みつくことができる乳酸菌
  • 腸に棲みつくことができない乳酸菌

という分類の仕方もあるようです。

 

ビフィズス菌って何?

上記のような分類でみてみると、「ビフィズス菌は乳酸菌の一種」ということになりますが、現在は、「乳酸菌ビフィズス菌は異なる種類」と考えるのが一般的になってきています。

乳酸菌は、50%以上の乳酸を作り出す菌の総称一方のビフィズス菌は、糖を分解して乳酸を作り出しますが、それ以外にも酢酸も作り出しています。

 

また、乳酸菌とビフィズス菌は、体内での生息場所にも違いがあるようです。

乳酸菌小腸に生息して活動し、健康をサポートする「乳酸」を作り出します。
一方のビフィズス菌大腸に生息し、乳酸菌と同じように乳酸を作り出しますが、それ以外にも「酢酸」も作り出しています。

酢酸には強い殺菌力があり、悪玉菌の繁殖を抑制すると言われています。

酢酸は「酢」として摂取することができますが、消化の途中で吸収されて大腸にまで届かないことから、大腸の腸内環境を整えるのであれば、ビフィズス菌を摂取して酢酸を増やしてあげることが大切です。

 

ビフィズス菌は、乳児の時にもっとも多く、加齢とともに減少。中高年以降は悪玉菌が増加し、さらに高齢になるとこのビフィズス菌は極めて少なくなります。

(引用:「腸内細菌の話」岩波新書 光岡知足 著)

 

加齢の他にも、日常生活の様々な要因で、このビフィズス菌が減ってしまう可能性がります。

食物繊維が不足しがちな食生活、運動不足、心理的なストレスなどがビフィズス菌を減らしてしまい、逆に悪玉菌を増加させてしまいます。

では、どうやってビフィズス菌を増やせば良いのか?

一つは、外部からビフィズス菌を摂取すること。生きたビフィズス菌の入ったヨーグルトを摂るのが一番良いようです。

同時に、悪玉菌を増やす肉類や油脂類を控え、食物繊維が豊富に含まれる野菜等を摂るようにしましょう。

 

乳酸菌とビフィズス菌の比較

名称 乳酸菌 ビフィズス菌
菌の形 球状・棒状 棒状
棲息場所 土壌や植物
ヒトや動物の腸内
乳製品や漬物など
主にヒトや動物の大腸内
腸内での菌数 1億 ~ 1,000億個 1兆 ~ 10兆個
大腸内善玉菌
での占有率
0.1% 99.9%
作り出すもの 乳酸 乳酸・酢酸
菌の性質 生命力が強い
(酸素がある中でも生きていられる)
デリケート
(酸素のあるところでは生きていられない)
生息場所 主に小腸に生息

主に大腸に生息

 

 

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